睡眠時間を削るのは間違い 6時間睡眠のパフォーマンスは徹夜と同じ

あなたの平均睡眠時間はどれくらいだろうか。

6時間以下の人は実は徹夜と同じくらいパフォーマンスが落ちている?

そんなデータが発表された。

時間が欲しい人は睡眠時間だけは削ってはいけないのだ。

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睡眠時間を削ると認識力が落ちる 6時間睡眠のパフォーマンスは徹夜と同レベル

SLEEPの3月号で発表された研究では被験者48人を「睡眠4時間」「睡眠6時間」「睡眠8時間」のグループに分け、2週間にわたり、それぞれ決まった時間以上眠らないようにしてもらうと共に、3日にわたって「全く眠らない」というグループを設定。被験者らは毎日2時間のテストを行い、認識力のパフォーマンスや物事の反応にかかる時間がチェックされ、加えて「どのくらい眠いですか?」といったような体調・気分に関する質問が行われました。

テストの結果、最も高いパフォーマンスを示したのは睡眠8時間のグループで、これに対して4時間睡眠のグループに属する被験者は、連日のテストで低い結果を出し続けたとのこと。睡眠6時間のグループは最初のうちは問題ないように見えたのですが、10日目を過ぎたあたりから変化があり、実験の最後の数日は2日間全く眠らなかった人と同じくらいの認識力パフォーマンスを示しました。

この研究が示す最も危険な点は、例え認識力が低下していても、睡眠6時間のグループの人は「睡眠が足りていない」と自覚していないこと。全く眠りをとらなかった人々は時間が進むにつれ自分の眠気レベルを高く評価していく傾向にあり、実験の最後は自己申告の「眠気レベル」を2段階上げたのに対し、睡眠6時間のグループの人々は1段階しか上げませんでした。自分の睡眠状態を正しく把握することは人々の想像以上に難しいことのようです。

また、シカゴ大学で行われた別の研究では、人々が自分の睡眠状態を過大評価しているという調査結果が示されており、「多くの人は自分の睡眠時間を0.8時間分多くみている」という研究結果も存在します。つまり、「自分は7時間睡眠」と思っている人は本当は6時間強しか眠れていない、という状態が存在するわけです。
(引用元:6時間睡眠を続けている人は自分で気づかないうちに徹夜した人並みに認識能力が落ちている GIGAZINE)

 

これはかなり衝撃的な結果だと思う。
なぜなら、これまで多くのビジネス書が仕事の生産性のために睡眠時間を削ることを推奨しており睡眠時間は6時間がベスト!とか、5時間で充分!とか言われてきたから。

特に日本では毎日の残業時間と通勤時間のせいで睡眠時間を確保しにくい。
あるデータでは東京の30~50代の平均睡眠時間が5時間44分で世界で一番短いらしい。

おそらくこのデータは東京の中でもIT業界に勤める人とかを対象にしてるんだろうが、これはつまり、東京のある業界で働く人の仕事パフォーマンスは徹夜と同じ、ということになる。

日本の睡眠不足による損失は6兆円だとか。

でも本当に6時間睡眠のパフォーマンスが徹夜と同じであれば6兆円どころでは済まないだろう。

パフォーマンスを下げない適切な睡眠時間は7~8時間

人の適切な睡眠時間は仕事の生産性的にも健康的にも7~8時間が最適と言われている。

生産性については上記のデータが示しているし、健康面でも7~8時間睡眠の人がもっとも平均寿命が長いというデータをちらほらみるので間違いないだろう。

睡眠時間3時間で平気なショートスリーパー(ナポレオン、手塚治虫)や10時間以上必要なロングスリーパー(アインシュタイン)もたまにいるが、普通の人は7~8時間必要。
さらに年齢によっても必要な睡眠時間は異なり、一番必要なのは子供→10代→20代、逆に50代→60代と年齢が上がると必要な睡眠時間は短くなる。

子供で10時間、10代で8~8時間半、20代で7時間半~8時間、30代以上は7~7時間半ぐらいが目安。

私は受験生のとき、担任の先生がホームルームで「まさか。6時間以上寝てる人はいないと思いますが・・・」と言ったのを覚えている。
そのころ私は睡眠時間を削ると次の日の勉強のパフォーマンスが落ちることはなんとなく体感でわかっていたので普通に8時間くらい寝ていたが。

とにかく日本の中でも体育会計気質のある学校や会社では短時間睡眠が推奨される傾向がある。

人から言われたことを安易に信じてはいけない。

睡眠時間を削るとどれくらいパフォーマンスが落ちるか。
どれくらい翌日眠くてどれくらい集中力が落ちる時間が生じるかはあなたにはわかるはずだ。

短時間睡眠で平気な人がいるのは事実だが人と自分を比べても意味がない。
短時間睡眠を推奨されたり自慢されたら「そうですか」と納得したフリをして心の中でこいつ馬鹿だなぁと思ってしまって問題ない。
 

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削るなら睡眠以外の時間を削ろう

仕事上仕方なく睡眠時間を6時間以下にせざるを得ない人はともかく、できる人はきちんと7~8時間寝るべきだ。そのためには睡眠以外の時間を削る必要があると思う。

私は元ネトゲ廃人なので自由時間の確保については10代前半の頃からかなり意識してやっていた。

まず削れるのは出勤、帰宅時間までの間の時間。
遅刻ギリギリに学校(会社)に行き、終わったら誰よりも早く帰宅する。

歩くスピードは東京人の平均の1.5~2倍を目標に。

帰宅したらまずタスク(やらなきゃいけないこと 例:宿題)を片し、食事と風呂などの最低限の生活を片し、自由時間を確保する。

あとはやりたいことをやるだけだ。

スマフォやる時間、テレビ見る時間なんかは私には関係ないが、多くの人には関係あるだろう。
こういうのはどれだけ自分がやりたいことをやりたいか、というモチベーションによると思う。

なので安易に時間を削るより無駄な時間を削ってでもやりたい夢や目標があるかどうかが大事だ。

目標も夢もないのにただ無駄な時間を削って断捨離したいとか思っても無理だろう。
人は本気でやりたいことができたとき、それ以外のすべてを犠牲にしてでも時間を確保しようとするものなのだ。

まとめ

  • 睡眠時間6時間で徹夜並みにパフォーマンスが落ちる
  • 最適な睡眠時間は7~8時間
  • 削るなら睡眠以外の時間を削るべき

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