子どもがゲームにハマるのは悪いことか 元ネトゲ廃人が語ってみる

最近はポケモンGOの登場で、今までゲームに縁のあった人なかった人含めてゲームがとても身近なものになったと思う。

そこで10代の大半をネトゲ廃人として過ごした私がゲームにハマることの是非について語ってみる。

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人がゲームに没頭する理由 フロー理論

「フロー」とはゲームに限らず、映画やジョギング、登山、勉強、作業など、人が何かに没入感を感じているときの状況を指しています。
チクセントミハイは人がフローを体験する条件として、行為に対する機会(難易度)と、行為に必要な能力(スキルの高さ)という2つの条件を挙げました。
そして、両者のバランスがうまくとれているときに、フロー体験が得られると考察しました(図参照)。
また、スキルが低く難易度が高いときは不安や心配(本当に自分に達成できるのだろうか、失敗しないだろうか)を感じ、その逆の場合は退屈感や別の不安(もっと別のことをしたい、こんなことをしていて良いのだろうか)を感じると考察しました。

チクセントミハイはまた、フローを体験するうえで必要な3つの条件があると指摘しています。

  • 明確な目標の存在
  • 認識される挑戦の度合いと、自身が持ちうるスキルに対する理解のバランス
  • 即時性のあるフィードバックを得られるという事実

このように、フロー理論は、多くのゲーム開発者が「ゲームバランス」と呼んでいるものと重なる要素を多く含んでいます。

引用元:楽しむということ楽しむということ

ゲームをしてるときに頭の中で起こることはスポーツと同じ?

これを見るに、我々がゲームをしているときに頭の中で起きることに関して、ゲームはスポーツと変わらないということなのだろう。

行為に対する難易度と自分のスキルのバランス、すぐに得られるフィードバックってゲームでもスポーツでもまったく同じだ。

いくつかのゲームの例を上げてみる。

オンラインの対人ゲーム(FPS)の場合

  1. 自分のスキルの確認
  2. 今の自分のレベルだと100人中20位だったとする。

  3. 能動的に行動する
  4. 強くなるための訓練をする。

  5. 行為に対するフィードバック
  6. 順位が上がる。

このプロセスを繰り返す。

ただし、訓練をしただけでは順位が上がるとは限らない。
自分より強い相手に勝つにはどうすればいいかしっかり考えて訓練する必要がある。

まぁFPSだとほんとにスポーツそのものみたいなものだから別の例を上げよう。
 

ポケモンの場合

仮にポケモンを100匹集めることが目標だった場合

  1. 自分のスキルの確認
  2. 現状捕まえたポケモンの数が50だとする

  3. 能動的に行動する
  4. 新しいポケモンをがんばって捕まえる

  5. 行為に対するフィードバック
  6. 現状捕まえたポケモンの数が51になる

これを繰り返す。ただし、同じポケモンを捕まえても数は増えない。
新しい種類のポケモンを捕まえるために工夫する必要がある。
 

仮にポケモンバトルで友達に勝つことが目標だった場合

  1. 自分のスキルの確認
  2. 現状負けてたとする

  3. 能動的に行動する
  4. 勝つために強いポケモンを探したり、今持ってるポケモンを強く育てる

  5. 行為に対するフィードバック
  6. 友達に勝つ

友達Aに勝ったら次は友達Bに勝つことを目指しすなど、このプロセスを繰り返す。
 

スーパーマリオの場合

  1. 自分のスキルの確認
  2. 現状ステージ10までしかクリアできないとする

  3. 能動的に行動する
  4. ステージ11をがんばってトライしまくる

  5. 行為に対するフィードバック
  6. ステージ11をクリアする

次はステージ12、その次は13と全クリを目指してプロセスを繰り返す。

スーパーマリオの場合、現在のステージをクリアすると、次のステージに進むわけだが、これがちょうどいいレベルに設定されてることが多い。

ぎりぎりクリアできるかできないか、その絶妙な難易度。 ゲームデザイナーはこのバランスを考えてゲームを作ることでユーザーがゲームにうまくハマれるよう工夫しているわけだ。

このように、人は一定のプロセスを繰り返すことによってゲームにハマっていく。
 

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ゲームをしているときとスポーツや音楽をしているときとの比較

スポーツの場合も現状の自分のスキルを確認し、それより上に行くにはどうすればいいか考え、行動し、小さな目標を達成していく

そのプロセスゲームで行うプロセスと同じだ。

こういうとスポーツやってる人に「バカにするな」と怒られそうだが、身体を使うか、頭を使うかの違いなだけでやってることは同じなのだ。

実際、将棋や囲碁はゲームだけどプロがいるわけだし、2流スポーツ選手が将棋の羽沼さんより偉いのか?って話だ。

したがってゲームにハマることとスポーツにハマることはイコールであり、ゲームにハマることはなんら悪いことではない。

というのが私の持論だ。
 

本格的なゲームと娯楽的なゲームの違いは何か?

ただ、1つだけ付け足しておくと、ゲームによっては目標がすごく簡単なものがある。
ポケモンのシナリオとか誰でも簡単にクリアできてしまう。ポケモンより簡単なゲームもあるだろう。

こういうゲームとスポーツを比べるのにはさすがに違和感を示す人もいると思う。

だが、スポーツでも草野球みたいに趣味で楽しむだけの人も多い。
特にマラソンとか。

また、音楽もそうだ。趣味で音楽やってる人、カラオケだけでも熱中してる人は多いだろう。

そういった娯楽的なゲームにハマることとスポーツや音楽に趣味でハマることはあまり変わらないと思う。

プロが存在するような本格的なゲームと娯楽的なゲームの違いは何か?

あくまで、人と戦うゲームとそうでないゲームの違いは目標やスケールの大きさ、と考えられる。この違いでゲームへのハマり方がだいぶ異なるだろう。

これは趣味で1日10分ジョギングする人とフルマラソンでオリンピック選手を目指して毎日6時間練習する人の差みたいなものだと思う。

ゲームにハマることで身に付く重要なこと

ホリエモンが「学校の勉強よりポケモンGOやったほうが絶対将来役にたちますよ」と言ったのもこういう理由かどうかはわからないが、私もそう思う。

ゲームは人の好奇心を刺激し、向上心を刺激し、目標を持ち、その目標をクリアするという有意義な行動をするようにプレイヤーを仕向ける。

これにより、ゲームをやってる人は自分で目標を持ち、目標を達成するために何をすればいいかを考えさせられ、行動させられる

このプロセスにより、ゲームにハマった人は自分で目標を作り、自分で考え、行動するというサイクルをすごく自然に学ぶことになる。
 

それはビジネスをやるにしても人生を生きるにしても非常に重要なことだ。
 

ホリエモンが近畿大のスピーチ

情報を自分で収集し、自分の頭で考えて行動する力

が必要だと繰り返し語ったが、まさにこの力はゲームにハマることで身に付く。

情報収集に関しては今まで語らなかったが、実際、オンラインゲームの世界で強くなろうとする人はすでに強い人の情報を収集し、強くなる方法を探るだろうし、ポケモンGOで新しいポケモンを探してる人はネットから情報収集するだろう。

その収集した情報を整理し、自分なりに方法を考えて、行動する。
 

たぶんゲームに深くハマったことのある人はみんなやってたことだと思う。
情報収集はともかく、自分で目標を立て、その達成方法を自分で考えて行動する力
 

これは別にゲームじゃなくてもいいんだ。スポーツでも音楽でも受験でもやることは同じだから。

ただスポーツや音楽は才能に左右されすぎるし、受験も才能や環境要因はそれなりに大きいと思う。

もちろんゲームをやるときにも才能による差は出る。
だが、その差を埋めるのはスポーツや音楽に比べたら全然簡単だと思う。

そこにゲームの存在意義があるんじゃないかなと私は思う。
 

ただ、私は別にスポーツや音楽よりゲームの方が優れていると言ってるわけじゃない。
自分の好きなものを選ぶべきだと思う。

最後に元ネトゲ廃人の私が言いたいこと

子どもの頃に何かに深くハマったことがあるかないか、その差がその子のその後の人生に大きな影響を与えるとして。

その子がたまたまゲームが大好きでゲームを選んだなら、無理にスポーツとか勉強とか勧めずに見守ってあげればいい。

私が言いたいのはそういうことだ。

したがって私はネトゲを辞めた今でも子供がゲームにハマることは全然悪いことじゃないと思うし、自分に子供ができたら積極的にゲームに触らせるつもりだ。

以上、子どもがゲームにハマるのは悪いことかを元ネトゲ廃人が語ってみた。
 

tanosimu
楽しむということ

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