トランプゲームと言えば大富豪やババ抜き。
でもトランプで面白いのはこれだけじゃない。
私が知ってる心理的駆け引きがあってババ抜きや大富豪より面白いトランプゲームを4つ紹介する。
Contents
大人でも面白い! 心理的な駆け引きのあるトランプゲーム4選
ドボン
プレイ人数 3~8人
使用カード 1デッキ(人数多い場合2デッキでも可。ジョーカー除く)
ドボンはアメリカのページワンに似ていると言われるが、ページワンに馴染みがない人のために言っておくとUNOと似てる。
というか基本ルールはほとんどUNOだ。
そこにドボンという独自のルールが加わる。
基本ルール
- 全員にカードを5枚ずつ配る。これを手札。残ったカードを山札と呼ぶ。
- 山札から1枚カードをめくり、これを表向きにして置く。これを場札と呼ぶ。
- じゃんけんなどで順番を決めてその人から順に場札と同じマークか、同じ数字のカードを出していく。
- この要領でゲームを進めていく。UNOやページワンなら手札がなくなった人が勝ちだが、ドボンは違う。
【補足】UNOと一緒で同じ数字のカードが2枚以上ああるときは同時に出せる。
同じマークも同じ数字もない場合、山札からカードを引き、そのカードが出せるなら出し、出せないならパスすることになる。
山札が足りなくなったら場札をシャッフルして山札にする。
このとき場札の1番上のカードは変えちゃダメ。
ドボンとは?
ドボンというのは自分の手札のカードを四則演算した結果出た数字と場札の数字が合致したときに出せる技。
このとき「ドボン!」という掛け声とともに手札を全員に見えるように出した人がアガリとなる。
ドボンの例
手札が2と3の場合
2+3=5
3-2=1=A
3×2=6
つまり手札が2と3のときは場札が5、6、Aのときにドボンができる。
手札がAとKの場合
1×13=13=K
13-1=12=Q
つまり手札がAとKのときは場札がK、Qのときにドボンができる。
手札がA234の場合
A+2+3+4=10
つまり手札がA、2、3、4のときは場札が10のときにドボンができる。
こんな感じだ。
特殊カードのルール
また、UNOと同じで特殊カードがある。
特殊カードはA、2、8、9
A – スキップ
Aを出したときは次の人の順番を飛ばす。
Aを2~3枚同時に出したときは回数分スキップ、1回スキップで2番目、2回スキップで4番目の人になる。
2 – ドロー2
次の順番の人に強制で山札からカードを2枚引かせることができる。
ただし、その人が2を持っていた場合、2を出すことで回避でき、その次の人が2×2分のカードを引かされる。
例えばあなたが2を1枚だし、次の人が2を2枚出した場合、3番目の人は2x2x2=8。このように倍々になるので注意。
8 – ワイルド
8はUNOでいうワイルドカード。
場札に関係なく出せて、かつマークを変えれる。
9 – リバース
順番が逆になる。
また、特殊ルールで手札が14枚以上になったら強制的に負けとなる。
だからドロー2は結構強力だ。
ドボン返し
さらに誰かがドボンしたときに自分もドボンできる。こんな状況のときにドボンにドボンするドボン返しという技がある。
これをやると
勝者:ドボン返しした人
敗者:先にドボンした人
になる。
ここに心理戦が生まれる。
手札が少ない人がいたらドボン返しを狙ってるんじゃないかと疑うのだ。
また、ドボンは基本的に
勝者:ドボンした人
敗者:ドボンされた人
となる。
ドボンされた人というのは自分が出したカードにドボンされちゃった人だのことだ。
つまり勝者と敗者は2人でそれ以外の人は傍観者みたいになり、麻雀に似ている。
点数の数え方
勝者と敗者の間で点数のやり取りがあり、敗者が持ってるカードの数字の合計が点数となる。
ただし、2と8は10点で数える。
例えば敗者の手札が3、5、8、Qなら
3+5+10+12=30点
計算がめんどくさくなるので四捨五入して端数は切り捨て。
この点数は紙にでもメモしておいて何時間か経ってゲームが終わるときに一番点数が高い人が優勝みたいな感じになる。
逆に言えばカードを出さなければドボンされないから上がりそうな人がいるときは出せるカードがあるのに山札を引き続けて逃げることもできる。
数字と駆け引きが程よく混じったゲームだ。
ドボンの点数の決め方についてはここで書いた以外にも様々なローカルルールがあるが、私はギャンブル要素が強く、ドボンの対戦をより面白く、熱くする方法を知っている。
でもちょっと長くなるので別記事に書いた。興味のある方は読んでほしい。
ダウト
プレイ人数 4~8人
使用カード 1デッキ(ジョーカーを除く)
基本ルール
- カードを均等に配る
- じゃんけんで順番を決めてその人から順にA、2、3・・・J(11)、Q(12)、K(13)の順に、数字を声に出しながら1枚ずつカードを出していく
- K(13)まで行ったらまたAに戻り、同じように順番に声を出しながらカードを出していく
- 一番最初に手札をなくした人が勝ち
※パスはできない
自分の順番の数字のカードがなかったとしても別の数字のカードを出さなければならない。
また、自分の順番の数字のカードがあるときに別の数字のカードを出してもいい。
ダウトとは?
誰かが出したカードが嘘だと思ったら「ダウト!」と素早く宣言してそのカードを表にして確かめる。
これが予想通り嘘のカードで数字が違っていた場合、ダウトされた人は場に積まれたすべてのカードを手札に加えなければならない。
逆にダウトが失敗してカードの数字が合っていた場合、ダウト宣言をした人が場に積まれたカードを手札に加えなければならない。
ダウトで途中でゲームが中断するが、ダウト成功か失敗かに関わらず、次のプレイヤーはそのまま次の数字に対応する数字から再開する。
最初から嘘つきまくったり、1~13の数字全部集めたり、自分が次出すカードをすばやく暗算して求めたり、いろいろな戦略がある。
でもそれより大人数でダウトやると盛り上がるので勝ち負け関係なく楽しいと思う。
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殺しの七並べ
プレイ人数 3~8人
使用カード 1デッキ(ジョーカーなし)
みんな知ってる七並べをアレンジして攻撃性を増したバージョン。
基本ルールは七並べと同じ。
基本ルール(七並べと同じ)
- カードを均等に配る
- 7を持ってる人は先に置く
- ダイヤの7を置いた人から順に7並べルールに従ってカードを出す
- 誰かの手札がなくなるか、全員出せるカードがなくなったら終了
(場に出てるカードの上下左右斜めに隣接したカードを出せる)
一番殺されたカードが多い人が負け
パスはできる。出せるカードがないときはパスする。
ただし出せるカードがあるのにパスはしてはいけない。
殺しとは?
7♠×9♠
7♥8♥×10♥
7♦8♦9♦
7☘××10☘
図のような感じで×印がついた箇所は殺されたカードと呼ぶ。
要は囲まれたら殺されたということになる。
殺されたカードは死んでいるので出せずに手札に残ることになる。
普通の七並べは縦か横にしか置けないが殺しの七並べは斜めにもカードを置けるため、ガンガン殺せる。
場合によっては5枚以上のカードを一気に殺すことも。
ただ殺しすぎて自分の手札まで殺してしまうことがよくある。
「あちゃー。殺しすぎて自殺しちゃったー!」
「あー!殺されたー!」
なんて会話が飛びかう、面白いゲームだ(笑)
ポーカー
プレイ人数 3~10人
使用カード 1デッキ(ジョーカーを除く)
これはトランプだけではできない。チップが必要だ。
なので紹介するか迷ったのだが、面白すぎて紹介せずにはいられなかった。
興味のある方だけ読んでほしい。
世界中の人が知ってるけど日本人が勘違いしてるゲーム「ポーカー」
というのも世界やカジノで行われるのが手持ちカード2枚、場のカード5枚のテキサスホールデムというルールのポーカーなのに対し、日本のポーカーはドローポーカーといってただのランダムドローカードゲーム。
日本のドローポーカーには心理戦要素のかけらもなくつまらないが、世界で行われてるテキサスホールデムは麻雀以上の心理要素を持つ究極の頭脳ゲームだ。
ドローポーカーとテキサスホールデムの違いについてはこちらの記事で解説している。
テキサスホールデムポーカーのルールを超簡単に説明すると、
- 手札は2枚
- 場に全プレイヤーが使える共通カードが4つのラウンド毎に0枚→3枚→4枚→5枚と増えていく。
- この手札の2枚+場の共通カード3~5枚を使って役を作る。
ただ4つのラウンドそれぞれでベットしたりレイズしたりっていうベットアクションがあってその間にこれ勝てないなって思ったらフォールドして勝負を降りる。
最後のラウンドまで行ったら手札を公開して勝負が決着する。
テキサスホールデムポーカーの面白さは場の共通カードがあることだ。
これによって相手の役がある程度予想できる。
だから相手のハンドを予想してベットやレイズなどのアクションをしたり、逆にこっちのアクションに対する相手の反応を見たりする心理戦により、運だけでなく実力で勝つことができるゲームなのだ。
アメリカでは優勝賞金億越えのトーナメントが開催されている世界で最も熱いゲームだ。
欠点はチップがないとできないことだが、チップはアマゾンで買える。
テキサスホールデムポーカーはアミューズメントカジノなどでやるのが一般的だが、
ルールを知っていて人数とチップがあれば自宅でもできる。これについてはこちらの記事を読んでほしい。
まとめ
スマホやパソコンが出てきて、トランプの価値は薄くなっている。
それでもトランプゲームの面白さは変わらないし、合宿とか、修学旅行など、トランプが活躍する場面はまだまだある。
この記事でトランプも捨てたもんじゃないなと思っていただけたら嬉しい。
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