海外で携帯、財布、パスポートなどをなくしたら焦るだろう。
私は携帯を1回、カメラを1回なくしている。
また知り合いが携帯をスられ、一緒に警察に行ったこともある。
ここに携帯などを海外でなくしたときの対処法をまとめたので参考にしてほしい。
海外で紛失や盗難に遭ったときの対処法(体験談付き)
携帯の場合
携帯の場合、一刻も早く行動することが重要だ。万が一のときに素早く行動するためにも今のうちに知識をつけておこう。
1. 止める
携帯ならすぐに回線を止める。ただし電話が使えないので国際電話、またはインターネットを使う。(現地連絡先がある場合は公衆電話などから電話する)
スペインに旅行した女性でで紛失してから15時間放置した結果、国際電話通話料だけで100万使われた例があるそうだ。これ、保険とか降りないから笑えない。
だから回線の凍結はマッハで行わなければならない。まぁ画面をパスワードロックしてる場合はハッキング技術もった常習犯じゃない限りすぐに使われることはないのである程度の余裕はある.
普通の人は普段携帯の画面はロックしていると思うが、していない人は海外に行くときは必ずするべきだ。これしない人は海外舐めすぎだと思う。
2. 盗難証明書発行
財布類やパスポートの場合もそうだが、まず警察に行き、盗難証明書を発行してもらう。もちろん英語でだ。これがないと保険の携行品保障が受け取れない。
(紛失の場合、保険は降りない)
実はこれ、結構難しい。私はフィリピン滞在中、知り合いが携帯をなくしたため、たまたま居合わせたフィリピン人の英語の先生と一緒に3人で警察署に行った。
だが、警察は盗難だとちゃんと証明できないと盗難証明書は発行できないと言ってきた。
フィリピン人の英語の先生はかなり気が強い方だったのだが、それでも交渉に難航した。
1時間以上粘り、最終的にはその警察署の所長が大の日本好きだったために出してくれたが、英語がネイティブレベルで気の強い女性の交渉力でこれだ。
日本人だけだったらまず無理だっただろう。
実際、これは日本の警察でも同じらしい。盗難の場合、明確な証拠がないと紛失扱いにするよう、警察のマニュアルに書いてあるようだ。
私の知り合いの体験談
ちなみに我々のケースはこうだ。
私の知り合いはアイスクリーム屋で並んでるときにリュックに入れてあった携帯をスられたのだが、スられたことにまったく気づかず、アイスを食べ終わって出発しようという段階でやっと携帯がないことに気づいた。
警察ではこれをそのまま正直に話した。
しかし、これがまずかった。この場合、盗られた際の描写がない。
だから確実に100%盗難だと言い切れないのだ。
私の知り合いはアイスクリーム屋に並ぶ前はリュックのチャックは閉めていた。
そして数時間後に気づいた時には携帯がなくなっていてリュックのチャックは開いていた。
その状況を正直に説明した。これだと盗難の線が濃厚ではあるが落とした可能性がわずかながらに残ってしまうわけだ。
交渉の末、その警察署の所長が会ってくれることになった。するといきなり
「オー。アナタタチニホンジンネー?」
って日本語で言われた。
なんと、この所長、大の日本好きであった。
所長室には日本茶と日本製のポットがあり、「イマオチャツグネ」と、お茶を用意してくれた。
私は彼の日本好き話を30分ほど聞かされた。
そして最後に
「ワタシニホンジンシンジル!」
の一言で盗難証明書を発行してくれることになった。
彼によると
「君たちが中国人か韓国人だったら絶対許可しない。だって彼らは平気で嘘つくから。でも私日本人だけは正直だから信じる!」
と。
正直ラッキーだった。
それでも結構な時間がかかり、旅行の予定がだいぶ狂ったが。
私たちのケースはたまたま所長が日本好きだったからなんとかなったが、普通はこうはいかないだろう。
3.現実的に警察で盗難発行所を発行してもらう方法
- 100%盗まれたとわかる状況で証人がいる場合
- 盗まれた可能性が高いが100%でない場合
- 紛失の場合
正直に状況を話す
100%盗まれたとわかるように盗まれたときの状況に少しフィクションを混ぜる
1.諦める
2.強盗に合って盗まれたという作り話を作ってうまくごまかす(かなりの英語力と演技力が必要)
どちらにせよある程度は英語を話せないと無理だろう。だれか英語のできる知り合いがいるといいのだが。
(注意)無事に書いてもらっても油断してはいけない
盗難証明書(Police report)に紛失(Lost)、ではなく盗難(robbery)と書かれているか確認。
Robberyでないと保険は降りないから、Lostと書かれていたら抗議しなければならない。
3. 保険会社に連絡する(30日以内)
30日以内に帰国するなら日本に帰ってから申請すればいいだろう。
そうでない場合は、現地で連絡する必要がある。現地サポートがあればいいが、ない場合、日本の知り合いに頼んで連絡してもらうといい。国際電話はお金がかかる。
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財布の場合
これは起きたときに1番ショックでパニくるだろう。
海外で無一文・・・。どうすればいい?
1. その場にいる知り合いに借りる
これができれば問題ない。
2. クレジットカードや国際キャッシュカードが再発行できるなら再発行する。
これをやるために再発行可能なカードを選んでおくと便利。
でなくてもクレジットカードやキャッシュパスポートは2枚持ちが原則
3. 日本から送金してもらう。
送金の方法は「パスポート送金」と「郵便局送金」があり、現地に銀行口座がなくても送金できる。
- パスポート送金
- 郵便局送金
- 日本にお金を送ってくれる人がいない場合
パスポートの名前が口座名、パスポート番号を口座番号として電子送金、または普通送金でお金を送れる。ただし、取り扱い銀行に限りがあるので田舎では難しい。
送金には4~7日かかる。
受取人の住所宛に日本から為替証書を送ってもらい、現地の郵便局でパスポートと為替証書を見せれば受け取れる。これも5~7日かかる。
これは最悪のケースだ。大使館に行って保護してもらうか、ホームレスになるかしかない。
クレジットカード類の場合
クレジットカードの場合、直接的な被害額は少ない。また、拾われたクレジットカードが使われてしまったとしても、届け出から60日以内に使われた金額は盗難補償が適用され、カード会社が負担してくれる。
しかし、これは届け出があってから60日だ。つまり、盗まれてからカード会社に連絡するまでの間に使われてしまった額は保証されない。だからマッハ20でカード会社に連絡する必要がある。
また、この盗難補償も現地警察でポリスレポートを書いてもらう必要がある。
今回は盗難ではなく、紛失にされても盗難補償はつくから安心してほしい。
証拠が曖昧だと大抵紛失扱いにされるようだが、無理に盗難にしてもらわなくていいのだ。
基本的にクレジットカードを紛失した場合、このポリスレポートとカード会社から送られてくる必要書類を記入して申請すれば再発行できる。
しかし、クレジットカードは現地で再発行するのは難しい。
こういうときのためにもクレジットカードは2枚以上持って行き、しまう場所を変えてリスク分散すべきだ。またクレジットカードによっては現地ですぐに再発行してもらえるものもある。事前に調べておこう。
パスポートの場合
なんとパスポートはなくしたら帰国できなくなってしまう。
非常にやっかいだ。
手順
1. 警察に行き紛失、または盗難証明書を発行してもらう
2. 日本大使館に行き、新規パスポートまたは渡航書を申請を発行してもらう
新規パスポートの場合
戸籍抄本、証明写真が必要
渡航書の場合
戸籍抄本または本籍がわかる書類、証明写真、帰国までのスケジュールがわかるもの(航空チケットのコピーなど)が必要
新規パスポートの発行にはある程度時間がかかるため、急ぎで帰国しなければいけない場合、渡航書を選ぶしかない。
戸籍抄本または本籍が分かる書類がない場合、日本からファックスや郵送で送ってもらわなければならない。
渡航書の発行の本籍確認書類はパスポートのコピーでいけるという意見といけないという意見がある。電話などで問い合わせて無理だったら日本からファックスを送ってもらうしかない。
海外で予想外の災難にあったときのために
正直海外に行って誰もこんな目には合いたくないだろう。
しかし、残念ながら海外では日本人は狙われやすい。いくら警戒してもこういう災難は起きるときには起きてしまう。
重要なのはこの2つだ。
- 事前調査と対策をする
- 災難が起きてしまったときの対処法を知っておくこと
1. 事前調査と対策
自分が行く国で事前にどんなスリが起きうるのか調査しておく。
どんなスリが多いのか知っていればかなり対策できる。
誰でもできる対策を上げておく
- シークレットバッグやショルダーバッグを上手く使う。
- クレジットカードや携帯紛失時の連絡先は必ずメモしておく。
- クレジットカードは最低2枚用意し、同じ場所に入れない。リスクを分散させる。
2. 災難が起きてしまったときの対処法
どんなに困った状況でもインターネットさえあればなんとなかなるケースはとても多い。学校なら無料で使えるパソコンがあるところも多いだろう。学生じゃなくても都会なら無料wifiが使えるカフェや、ネットカフェがある。探してみよう。
コラム 私の体験談
私は旅行中に一度携帯をなくしたことがある。
そのとき実はホテルの住所を携帯にメモっていた。
そしてホテルに行くときは運転手に携帯にメモした住所を見せることでスムーズにホテルに着いた。その後観光中に携帯をなくした。このとき私はホテルの住所がわからないという事態に見舞われた。
タクシーの運転手にうろ覚えだったホテル名を伝えてもカーナビに出てこないマイナーなホテルだったのだ。
仕方なく一度行った経験だけを頼りに住所なしでホテルに向かった。しかし私は実はかなりの方向音痴で道なんて全然覚えていなかった。
そのため、ホテルにはたどり着けず、引き返した。そのときはもう夜の0時を過ぎていた。私は絶望した。
ホテルにはノートパソコンを含めた私の全荷物が置いてあるのだ。
もしこのまま自分のホテルにたどり着けなかったら私は路頭にさまようことになる。
もう無理だ、マックにでもいってとりあえず一夜を明かそうと諦めかけたそのとき、INTERNET CAFE 24Hという看板を見つけた。
「!」
私はそのネカフェに入り、コインを入れてインターネットにアクセスした。そこでうろ覚えだったホテル名を入力し、住所を調べた。
・・・出た! 私のホテルだ!
うろ覚えだったホテル名はGoogleの予測変換機能が補足してくれた。
私はこのとき、Googleが天使に見えた。
私は住所をメモり、タクシーを捕まえ、ホテルにたどり着くことに成功した。
まとめ
- リスクは分散しよう
- スリ対策は国によって異なるから事前に調べておく
- 万が一のときのために旅行先でインターネットに接続する手段は調べておく
以上だ。
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