夏は常温保存食品を冷蔵庫に入れるべきか否かで迷うケースが多いと思う。
実際どうなのか調べてみた結果をまとめる。
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そもそも直射日光、高温多湿を避けてって実際どんな場所?
よく食品の注意書きに「直射日光、高温多湿となる場所を避けて保存してください」ってあるが、実際そんな場所日本の一人暮らしのアパートにはないんだが・・・。
思いつく限りの場所を挙げてみる。
シンク下や床下収納庫
直射日光は当たらないが湿気がこもりやすい。
また、シンク下はガスコンロが近い場合、温度も上がりやすく、雑菌、カビが繁殖しやすくなるので食品の保存に適さない。
クローゼットの中
温度変化は少ないが風通しが悪い。レトルト食品など密閉されたものの保存には適している。入れる人いないと思うが例えば野菜は水分を発するのこもった場所に入れてはダメ。
室内の直射日光が当たらあず、近くに湿気を発するものが少ない場所
現実的にはこういう場所を探すことになる。
といっても一人暮らしのアパートではなかなかないのだが・・・。
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常温の定義
JIS規格で、20℃±15℃、つまり5℃~35℃が常温の想定範囲内と定められている。
つまり、「常温保存」と書かれていれば、夏でも大抵は大丈夫ということになる。
しかし本当に大丈夫なんだろうか?
常温保存可能なレトルトパウチ、レトルトパックの機能
パスタソースやカレーはレトルトパウチ食品だ。
レトルトパウチ
レトルト食品を封入している袋のことを、レトルトパウチ(以下、パウチと略す)と呼ぶ。パウチは、一般的に食品側にはポリプロピレン、外側にはポリエステル (PET) といった合成樹脂やアルミ箔を積層加工(ラミネート加工)したフィルムでできている。空気や水分、光を遮断し、内部の食品を密閉するための工夫である。
食品表示としては、遮光性の素材を使用したパウチ袋を使用しないと、「レトルトパウチ食品」とは表記できない。遮光性のないパウチ袋の製品は、「加圧加熱食品」と表記する。
加圧加熱殺菌
原則として、容器内部の食品中央部において120℃で4分間、またはそれと同等の熱がかかる状態に加圧加熱して殺菌する(内容物によっては温度・時間は調整される。)。これにより、一般的な食中毒細菌の中で最も耐熱性の高いボツリヌス菌を殺菌できるとされる。但し、より耐熱性の高い菌は存在するので、無菌となるわけではない。長期に保存すると食品の風味を損なうなどの経年劣化は完全には抑制できない。
業界内では、殺菌効力を表す数値F値(120℃1分で、F値=1)で、通常、F値が5 – 10程度の殺菌が加えられている。
(引用元:Wikipedia)
パスタソースやレトルトカレーはレトルトパウチ食品と表記されている。
つまり、これらに関しては120℃で4分間の加圧加熱殺菌により菌を殺しているので、基本的に常温だろうがなんだろうが大丈夫ということになる。
「より耐熱性の高い菌は存在するので、無菌となるわけではない。」と書かれているが、実際、人に害を与える主要な菌は全部殺している。
だから仮に耐熱性の高い菌が少し存在したくらい問題にならないだろう。
今までこういった食品を夏冷蔵庫に入れるか迷ってた人は安心していい。
入れる必要はない。
まとめ
- 直射日光が当たらず、高温多湿にならない場所はがんばって探そう
- 常温保存の定義は意外と幅広く、5℃~35℃
- パスタソースやレトルトカレーはレトルトパウチ食品であり、ちゃんと殺菌加工されてるから冷蔵庫入れなくても安心
以上、この記事ではレトルトカレーやパスタソースは夏でも常温保存可能かの調査結果をまとめさせていただした。
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