よく病は気からって言うけどそんなん嘘だって思う人もいると思う。
ある程度は影響あるかもしれないけど私は信じないって頑固な人も。
この記事では私がガチで体験したことを含め、病は気からが本当なのか考えていこうと思う。
病は気からのガチ体験1. いぼ
病は気からのガチ体験1つ目、いぼ。
私は小学2年生のとき、姉からいぼを移された。
足の裏にいぼのある姉がふざけて「移してやるー」とその足で私を蹴ってきたのだ。
それを素手で防いだ私の人差し指にいぼが移ってしまった。
液体窒素の痛い治療を受けながら私が姉を恨んだのは言うまでもない。
だが恨むのはむしろそのいぼが治ったあとだった。
姉のいぼは一度治ると再発することはなかった。
だが私のいぼは再発したのだ!
それも1回ではない。合計5回ぐらい・・・。
そのたびに私は液体窒素治療の激痛に耐えながら姉貴を恨んだ。
「なんで移した本人は再発しないのに移された私だけ・・・。」
私は当時インターネットでいぼの治療法を探し漁り、あるときこんな解決策を見つけた。
「いぼの存在を気にせず、病院にも行かなかったのに気づいたら自然に治ってました。」
いぼって見た目が気持ち悪いものだ。
だからいぼになるとどうしても気になって風呂に入るたびにその気持ち悪い皮膚の変質を凝視してしまう。
これを気にしないのはなかなか勇気のいること。
治療しなければいぼは成長して大きくなってしまうし。
大きないぼは小さないぼよりも治療がはるかに大変だし痛い。
でも私は5回目か6回目のいぼができたとき、勇気を出してこれを実行することにした。
足の裏にいぼができたがいぼの存在なんて気にせず、
「いぼ? 何それ知らないわ」
と開き直って足の裏なんて一切見ず、いぼなんてなかったかのように生活したのだ。
それから半年ぐらい経った頃、久しぶりに足の裏を見たら、いぼは消えていた。
あれから10年経つが、2年に1度は再発していたいぼがそれ以来再発してない。
思えば再発を繰り返していたときは手や足の裏を頻繁にチェックし、少しでもそれっぽいものがあれば「これはもしかしていぼなんじゃないか?」って疑い深くなっていた。
要は気にしすぎだったと思う。
そしていぼなのかどうか微妙な小さな出来物を見つけて焦った時、大抵はそれがその後成長していぼになっていた。
まるで私の頭の中のニューロンがいぼを成長させていたかのようだ。
この体験は完全に病は気からを体現していると思う。
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病は気からのガチ体験2. 視線恐怖症
病は気からのガチ体験2つ目、視線恐怖症。
私は中学生の頃、卓球部に入っていた。
なぜかそこそこ才能のあった私は中2の割と早い段階で頭角を表しだし、試合でそこそこ活躍できた。
そのときは試合で緊張しても緊張よりも武者震いというのだろうか。試合中は無心になり、実力を出して戦うことができた。
しかし、私の卓球人生は中2の秋のある試合をきっかけに終わってしまった。
あれはある大会の日。私は中2と中3が出れる県の大会で中3のある中学の部長と闘っていた。
彼は県大会で毎回ベスト8に残る強敵。実力では私が敵う相手ではない。
でもそんな彼の調子が悪かったのと私の調子が良かったのが幸いし、私はそのとき彼を追い詰めていた。
フルセットのラストセットで9-2で私優勢、あと2点取れば勝利という状況まで持ち込んだのだ。
その頃私はまだ新人だったし、卓球部の間であまり目立たない存在だったこともあって、誰も私の試合に注目していなかった。
だがいざ私があと2点で勝つというタイミングになって誰かがみんなに声をかけたのか、卓球部の仲間たちがぞろぞろ集まってきて私を応援し始めた。
たぶん誰も私がそこから負けることなんて想像していなかったと思う。
私がミスをして点を取られるたびに「あ~」とみんながため息をついた。
5点連続で取られたとき、私の卓球部の仲間たちは応援しに来たのか野次を飛ばしに来たのかわからない存在になっていた。
だって私の失点のたびにみんなで「あ~」って言うんだから。
実はその時私はプレッシャーを感じまくって極度の緊張状態にあった。
そのせいで手が震えてまともにラケットを振るえず、ミスを連発したのだった。
私がプレッシャーに弱いの知ると相手は息を吹き返し、急に本気になり出した。
そして私は9-2から一度もまともに点を取ることができず、唯一の得点は相手のミス。
で、10-10のデュースになってそこから相手に2点とられてそのまま負けた。
衆人環視の中で9-2の圧倒的優勢から捲くられて負ける屈辱。
これが接戦ならまだわかる。
でもそんなんじゃない。
極度の緊張状態で何もできずひたすらミスを連発して自滅しただけなのだ。
その間ずっとものすごくかっこ悪い姿を卓球部の全員に見られ続ける屈辱。
この圧倒的な屈辱感こは体験した人にしかわからないと思う。
その試合は完全にトラウマになった。
その後何度卓球の試合に出ても、私の後ろで見ている仲間がいる限り、私は緊張し、手が震え、まともにラケットを振るえなくなってしまったのだ。
全盛期の中2の夏には学年別で地区ベスト4だったのにその秋の試合以降全試合1回戦負けという卓球部の最弱記録を塗り替えたんじゃないかと思う。
私は当時インターネットでこの原因を調べまくった。
その結果わかったのは、それが「イップス」と呼ばれるものだということ。
「イップス」は元々はゴルフ用語。
精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のこと。
ゴルフの選手がなるものと思われていたが、最近では卓球、テニス、バスケなど他のスポーツでも起きるという。
イップスの苦しみは、なった人しかわからないと思う。
周りからしたら緊張してるだけにしか見えないのだが、本人はどんなに頑張っても全身が硬直してあらゆる身体動作が不自然になってしまう。
自分の手がまるで自分の手じゃないかのように思うように動かないのだ。
私はイップスについて調べるうちに「視線恐怖症」というのも見つけた。
視線恐怖症は人の視線に恐怖を感じ、誰かに見られていると感じると緊張して身体動作がぎこちなくなってしまうもの。
イップスとほぼ同じ。だがどちらかというと私は視線恐怖症という言葉を気に入ってしまった。
それが仇となった。
イップスはスポーツの問題であり、スポーツしなければ何の問題もないが、視線恐怖症は違う。
視線恐怖症は日常生活においてもその症状が現れる。
あまりにもこの症状に悩まされまくった私は人の視線を気にしすぎるようになり、卓球やってるときだけだった視線恐怖が日常生活にいても恐怖となってしまったのだ。
歩いているとき、後ろに歩いている人がいると「見られている」と思って緊張し、歩き方がぎこちなくなってしまう。
机に座っていても誰かが見ていると感じると緊張し、挙動不審になってしまう。
挙動不審になることで自分を見ている人が私を不審に思うことを想像してさらに緊張し余計に挙動不審になってしまう。
この無限ループが起こり、私の身体動作はますます不自然で不気味なものになるのだ。
そのあまりのつらさに私はうつ病を発症したぐらいだ。
これはいぼとは比べ物にならないぐらい普段の生活がつらく、治すのもいぼよりもはるかに大変だった。
だが結局
「気にしないこと」て治った。
自分は視線恐怖症なんだと思ってるうちはこの病気は治らない。
「視線恐怖症? なにそれおいしいの?」
と思うようになって初めて治る。
ここに至るまでに私は何冊もの精神関係の本や自己啓発本などを読み漁って勉強した。
その結果として、私は他人のことを一切考えないある意味自己中心的で超マイペースなのんびり屋になり、かなり生きやすくなった。
以前はあれほど一目を気にしていて超絶恥ずかしがり屋だったのに・・・。
こればっかりは性格まで変える必要があったが、結果として病は気からと言えるだろう。
自分は視線恐怖症なんだと思い込むことで視線恐怖症になり、自分が視線恐怖症であると思っている限りはこの病気が治ることはない。
「他人の目? なにそれ? 視線恐怖症? なにそれ?」
ここまで無神経で能天気な性格になって初めて精神的な病気は治る。
それ以来精神的な病気には無縁だ。
病は気からはガチだけど100%ではない
以上、2つの体験談から「病は気から」は本当なんだと信じてもらえると有り難い。
いぼは身体的な病気なのかケガなのかわからないがウイルス性の皮膚疾患だ。
視線恐怖症は完全に精神疾患。
身体的な病気も精神的な病気も私の場合、完全い気の持ちようが大きく影響していた。
自分は病気なんじゃないかと思えば本当に病気になってしまう。
病気に苦しめられればられるほどその病気の深みにハマり、治るものも治らない。
それが病気のことなんて忘れて開き直ったら治る。
また、これはあなたも経験したことがあるかもしれないが、風邪を絶対に引いてはいけないタイミングで引いてしまったとき。
受験前とか、部活の試合前とか、重要な日の直前。
そんなとき、「意地でも1日で治してやる!」と腹を決めて寝ると次の日本当に治ってる!
私は2,3度経験したことがあるが、あなたもないだろうか?
これも完全に「病は気から」の例だろう。
ここまで「病は気から」はガチだと実証してきた。
だが一応「病は気から」が万能じゃないよってことは伝えておきたい。
私は子供の頃から20年間ずーーーと鼻炎アレルギー兼花粉症持ちだが、その症状は性格変わろうが、なんだろうが一向に治まることはない。
まぁ鼻水が勝手に垂れてくるのに「鼻水? なにそれ?」と思ってそのままにしておくわけにもいかないからしょうがないと思うが、治らない。治る気配もない。
また、私は最近フィリピンに語学留学に行ったのだが、到着してから1か月間、風邪は引くし、お腹は壊すしでずっと体調不良が続いていた。
その間私は特にストレスを感じていたつもりはないのだが、体調はまったくよくならなかった。
単に環境の変化に身体がなかなか対応できなかっただけとも言えるが、1か月ずっとお腹はともかく風邪も治らないというのは異常だと思う。
私は日本にいるとき1年に2,3回、1日で治る程度の軽い風邪を引くくらいなのだ。
だからなぜフィリピンで私があんなに体調不良に悩まされたのかは、わからない。
日本にいるときよりも自由気ままでストレスもなかったので、「病は気から」が本当ならすぐ治るはずだ。
やはり、「病は気から」は100%有効とは限らないってことなんだろう。
まとめ
そんなわけで、要は「病は気から」って本当なんだって思える話とすべてがすべて気で治るとは限らないという話を個人の経験から話させてもらった。
本当かよって疑ってた人は納得してもらえたんじゃないかと思う。
よくガンを気で治したって人がいるが、私が花粉症を気で治せないように、みんながみんな気でガンを治せるわけじゃないと思う。
私自身、自分がガンになったときにいぼのときみたいに「ガン? なにそれ? おいしいの?」と思える自信は正直ない。
だって死がかかってるわけだから考えないわけにはいかないと思う。
でも転移したり再発したりする点でガンといぼはかなり似ている。
たぶん本気でこれを実行できたらガンも治るんだと思う。
そう考えると気でガン治した人って本当すごいと思う。素直に尊敬する。
今ガンを気で治そうとしてる人がいたら、こんなやり方もあるよと参考にしていいが、なかなか難しいと思う。
ちなみにガン治療に関しては最近はこんなやり方もあり、未来は明るい。
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