東京オリンピックのボランティアに応募するには、どれくらいの英語力が必要になのか。
過去のオリンピックのデータ、2015年のTOEICの点数分布を根拠に必要なTOEICの点数を分析した。
TOEICの平均点は585点。ボランティアやりたい人は早めに英語の勉強を始めた方がいいかもしれない。
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募集要項から見えること 英語できない人は応募できない?
朝日新聞発表 – オリンピック組織委員会が望む人材
- コミュニケーション能力がある
- 外国語が話せる
- 1日8時間、10日間以上できる
- 採用面接や3段階の研修を受けられる
- 20年4月1日時点で18歳以上
- 競技の知識があるか、観戦経験がある
- コミュニケーション能力がある
- 外国語が話せる
という項目がある。
つまり、英語、またはその他の外国語ができない人は応募ができないということだ。
今英語も他言語も話せない人はこれから身に付ける必要がある
オリンピック組織委員会によるとボランティアの正式な募集は2018年の夏頃を予定している。
まだ2年近くある。
正しいやり方で本気で学べば言語は半年である程度身に付くから今から始めても遅くはない。
英語力ゼロでも続けられる、新しい英会話の学習法 – コンセプト編1
書類選考と面接どちらが重要か
こちらの記事でロンドン、リオとの比較から東京オリンピックの倍率を予測した。
ロンドンとリオではともに7万人の枠に24万人の応募があった。
倍率は3.4倍だ。
東京オリンピックの募集枠は9万人とされる。
2016年現在の判断材料だと東京オリンピックボランティアの倍率は5倍前後と予測しているが、実際これより全然高くなる可能性もある。とりあえず、5倍と仮定しておこう。
ロンドンでは面接の人件費削減のためか応募者の大部分が書類選考により落とされた。
東京はどうなるかわからないが、おそらくロンドンと同じように面接よりも書類選考で絞られる比率が大きいだろう。
書類選考ではTOEICの点数がもっとも重要になると予想される。
TOEICの点数の低い人は書類選考で弾かれることになるだろう。
具体的に書類選考に通るTOEICの点数は?
TOEICの点数分布2015年度100万人分のデータからグラフを作成した。
1番多いのが495~595点で20.6%
次に多いのが595~695点で19.1%
その次が395~495点で17.7%
平均スコアは585点だ。
2015年にTOEICを受験した100万人分の集計データだから統計データとしては申し分ないだろう。
(参考データ元 TOEIC公式サイト )
このグラフを見て、595点以上の人の割合が思ったより多いことに驚いた。
最近は英語力のある人が増えているらしい。
オリンピックボランティアのハードルは思ったより全然高いのかもしれない。
もう少し分析してみよう。
英語力が全くない人や英語が苦手な人はボランティアに応募しないだろう。
そこで上のデータから390点以下の人を削除したグラフを作成してみた。
690点以下の人が67%
695~790点の人が17.4%
795以上の人が15.6%
オリンピックの倍率は5倍。
この場合、おそらく書類審査だけの倍率は3倍くらいだろう。
書類審査で3分の1に削り、面接で2分の1に削るとちょうど6倍となるがまぁこんな感じになると予測。
となると書類審査で上位33%に入る必要がある。
オリンピックに応募してくる人が少なくともTOEIC395点以上と仮定して、その中で上位33%に入るのに必要な点数は・・・
695点だ
上のグラフで690点以下の人の割合が67%なので計算ぴったりだ。
意外と高くて驚いたのではないだろうか。
ちなみにTOEICの受験者が毎年100万人いるということも重要なデータだ。
で、このうちTOEIC395点以上の人は85万人もいる。
ちなみに倍率5倍と仮定したときの応募者の数は72万人だ。
したがって、この72万人の応募者が全員TOEIC395点以上はある可能性がかなり高い。
そうするとやはり、東京オリンピックボランティアの1次審査を通過するには695点というのが妥当なラインになるだろう
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TOEICの点数だけで英会話力は必要ないか
過去のオリンピックで募集されたボランティアの職種を挙げてみる。
・オリンピック選手村運営
・通訳業務
・医療サービス
・タクシードライバー
・警備
・観光案内
・交通案内
これらの業務の中で英会話をまったく使わない業務はあるだろうか。
大会運営スタッフの中にはあるかもしれないし、警備や交通誘導とかならあまりいらないだろう。
しかし、大部分の職種で外国人との接触があるため、英会話力は確実にないよりあった方がいいと考えられる。
面接のことを考えるとTOEICOO点ですはアピールにならない。
なぜならTOEICの点数が低い人は1次審査ですでに落としているからだ。
2次審査の面接ではTOEICの点数以外の部分をアピールしなければならない。
医療スタッフとかタクシードライバーとか技術を必要とする職種ならTOEICの点数だけで十分だろう。
しかし、大会運営スタッフとかだれでも応募できる職種の場合、英会話力や過去のボランティア経験、コミュニケーション能力などでライバルに勝つ必要がある。
そう考えると英会話力はほとんどの人に必要なはずだ。
英会話とTOEICの点数 両方身に付けるにはどうすればいいか
英会話を極めるとTOEICの点数は自然に上がる。
TOEICを極めても英会話はまったくできるようにならない。
したがって答えは明白だ。
英会話を身に付ける勉強をしてその過程でTOEICの点数が自然に上がることを目指すべきだ。
ここで英会話=スピーキングというイメージがある人もいるかもしれないが、それは誤りだ。
実際は英会話=75%リスニング+25%スピーキングだ。
英会話はリスニングができなければ話にならない。
なぜなら相手の言ってることが理解できなければそもそもコミュニケーションが成り立たないからだ。
そしてTOEICのリスニングをいくらやっても外国人の話す生の英語は聞き取れない。
しかし外国人の話す生の英語が聞き取れる人はTOEICのリスニングも聞き取れる。
これが英会話を極めるとTOEICの点数が自然に上がる根拠だ。
リスニング中心の学習法で英会話を身に付ける方法は私が書いた学習法を参考にしてほしい(リスニング中心といっても最初にやるのはリーディングだが)
英語力ゼロからでも半年ほどで英会話が身に付き、TOEICも700程度が狙える内容になってる。
まとめ
- 東京オリンピックボランティアに応募するには英語力は必須
- 倍率は5倍前後、書類選考(=TOEICの点数)が大事
- 英会話力も基本的に必要
- 英会話とTOEIC、両方身に付けるには英会話をやるべき
以上、東京オリンピックボランティアに必要な英語力をTOEICの点数分布から予測させていただいた。
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